『下請中小企業が「製品設計力」を身に付けるための課題と技術コンサルタントの役割』
先週の土曜日(2016年2月27日)に、日本技術士会九州本部主催の「論文発表会」で上記のお題目で発表してきました。
これまでのコンサルティング業務や会社員時代の経験を踏まえて、下請中小企業が「製品設計力」を身に付けるための課題と我々技術コンサルタントの役割について、自分なりの考察をまとめたものです。
以下は発表資料の概要版です。
<発表概要>
・下請企業には製造のみを受託する企業と、製造だけではなく設計も合わせて受託する企業の大きく分けて2種類ある。
・設計まで受託する企業は、製造のみを受託する企業に比べて顧客に対しての交渉力が向上する。
・下請中小企業は、多くの経営資源や設計スキルが不足しており、すべての課題を短期間のうちに解決することは難しい。
・下請中小企業は「選択と集中」の戦略により、的を絞って課題を解決することが望ましい。その時、何を選び、何を捨てるかについての目利きになることが技術コンサルタントの役割。
・下請中小企業にとって課題解決は「OJT」で行うことが有効。その時、適切なタイミングと消化可能な分量で課題を提示できることが技術コンサルタントの役割。
幸運にも最優秀賞を頂くことができました。論文や発表の準備でお世話になりました皆様、ありがとうございました。