設計者、技術者に求められる「プラスチック技術」(全4日間)

 高品質のプラスチック製品を設計するためには、幅広い関連知識を持っておくことが重要です。材料から成形、金型、さらに二次加工に至るまで、その範囲は非常に広く1日のセミナーで習得することは難しいといえます。本セミナーは4日間にわたり設計者、技術者が知っておいてほしいプラスチック関連知識について学んで頂く充実のした内容です。

1日目 「プラスチック材料の技術知識」


1. 設計者が知っておきたいプラスチック材料の基礎知識
  (1) プラスチック材料を使用するメリットとデメリット
  (2) 高品質のプラスチック製品を作るための知識
      (3) プラスチック製品の不具合事例
    (4
) 金属材料との違い
2. 知っておきたい「熱可塑性・熱硬化性プラスチック」の種類と特徴
  (1) プラスチックの構造
  (2) 熱硬化性プラスチックと熱可塑性プラスチック
  (3) 結晶性プラスチックと非晶性プラスチック  
  (4) 主な熱硬化性プラスチックの特徴
  (5) 主な熱可塑性プラスチックの特徴

3. プラスチックの代表的な特性
  (1) 物理特性
  (2) 機械特性
  (3) 熱特性
      (4) 電気特性 他

4. 特殊なプラスチック材料の種類と特徴
  (1) ポリマーアロイ
  (2) 熱可塑性エラストマー
  (3) バイオプラスチック
      (4) 再生材料(リサイクル材料) 
  (5) その他の高機能プラスチックの例

5. 材料仕様の取り決め方法
  (1) サイレントチェンジの防止
  (2) 「機能」「性能」「詳細仕様」の考え方
  (3) トラブルを防ぐための仕様書の書き方、図面の描き方
6. 接着技術と実務知識
  (1) 接着の概要
  (2) 接着剤
  (3) ホットメルト
      (4) 溶剤接着  
  (5) 粘着テープ

 

2日目 製品の成形技術と製品設計


1. 成形を理解するためのキーワード
  (1) PL(パーティングライン)
  (2) アンダーカット  
  (3) 抜き勾配
  (4) その他のキーワード

2. 設計者が知っておきたい「射出成形」技術と不良防止策
  (1) 射出成形機
  (2) 射出成形のメリットとデメリット
  (3) 金型での検討事項  
  (4) 製品設計時の注意点(不良対策含めて)
3. 設計者が知っておきたい「押出成形」技術と不良防止策
  (1) 押出成形機
  (2) 押出成形のメリットとデメリット
  (3) 金型での検討事項  
  (4) 製品設計時の注意点(不良対策含めて)
4. 設計者が知っておきたい「ブロー成形」技術と不良防止策
  (1) ブロー成形機
  (2) ブロー成形のメリットとデメリット
  (3) 金型での検討事項  
  (4) 製品設計時の注意点(不良対策含めて)
5. 設計者が知っておきたいその他の成形技術
  (1) 熱成形(真空成形・圧空成形)
  (2) 圧縮成形 
  (3) 注型
  (4) トランスファー成形 他

 

3日目 表面改質・加飾、接合技術


1. プラスチック材料の表面特性
  (1) 表面特性とは
  (2) 表面特性の評価方法  
  (3) 主な表面特性(濡れ性、接着性、印刷性・・・)
  (4) その他のキーワード

2. 設計者が知っておきたい表面改質の技術知識
  (1) 表面改質技術の概要
  (2) 物理化学的方法(コロナ、プラズマ・・・)
  (3) 機械的方法(ブラスト、サンディング・・・)
  (4) 化学的方法(プライマー、表面回改質剤・・・)
3. 表面加飾の技術と実務知識
  (1) 表面加飾の知識
  (2) カラーリング(塗装、印刷)
  (3) メタライジング(めっき、蒸着、スパッタリング)
  (4) その他(シート・フィルム、箔・インク)
4. プラスチックの接合技術と実務知識
  (1) さまざまなプラスチック製品に使用される接合技術
  (2) 接合技術を用いる際の注意点
5. 機械締結技術と実務知識
  (1) 機械締結の概要
  (2) ねじ・ボルト
  (3) スナップフィット
6. 溶着技術、溶接技術と実務知識
  (1) 溶着・溶接の概要
  (2) 熱溶着
  (3) 超音波溶着
  (4) 振動溶着
  (5) 溶接

 

 

4日目 破壊トラブル防止と劣化対策


1. プラスチックの耐久性の考え方
  (1) 材料特性の決定プロセス
  (2) ストレスーストレングスモデル  
  (3) 材料特性のばらつき
  (4) プラスチック製品における強度評価

2. プラスチック材料の強度特性と破壊防止の実務
  (1) 材料特性を理解するための材料力学の基礎
  (2) 応力ーひずみ曲線で理解する材料特性
  (3) 静的荷重による破壊の防止
  (4) 動的荷重による破壊の防止(衝撃破壊、疲労破壊)
  (5) 環境的影響による破壊の防止(温度、水分、薬品・・・)
3. プラスチック劣化の基本とメカニズム
  (1) 劣化の技術知識
  (2) 加水分解のメカニズム
  (3) 熱劣化のメカニズム
  (4) 薬品劣化のメカニズム
  (5) 紫外線劣化のメカニズム

4. プラスチック材料の劣化と対策
  (1) 劣化による不具合の事例
  (2) 耐久性評価と寿命予測
  (3) 各種劣化への対策

 

 

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