設計品質向上のための仕組みをつくる 再発防止と未然防止の進め方

 製品の不具合は通販サイトの口コミやSNSで瞬く間に拡散していきます。公的機関による製品事故やリコールの情報公開も進みました。設計・開発部門の皆様は、設計品質に関してこれまでにないぐらいのプレッシャーを感じているのではないでしょうか。設計品質を向上させるために、様々な設計手法を試している企業も多いでしょう。設計手法はうまく使えば非常に高い効果を発揮しますが、実際に使い始めると、なかなかうまくいかないことが多いものです。なぜなら、設計手法は設計プロセスの一部に過ぎず、それだけで設計品質を向上させることは難しいからです。設計品質を向上させるためには、そのベースとなる考え方を理解することが重要です。その考え方の基本となるのが再発防止と未然防止への取り組みです。


1. 設計品質を向上させるための考え方


1-1 品質とは何か?
  1-1-1 ISOの定義
  1-1-2 狩野モデル

1-2 今、企業に求められる品質

1-3 再発防止と未然防止の関係

1-4 設計品質を向上させるための4つのポイント
  1-4-1 企業文化
  1-4-2 人材
  1-4-3 設計資産
  1-4-4 設計プロセス

1-5 設計の仕組みはMECE(ミーシー)で構築する

2. 再発防止


2-1 再発防止の考え方

2-2 品質トラブルの原因

2-3 直接原因の究明と対策

2-4 根本原因の究明と対策

2-5 設計ルール作成のポイント

2-6 設計者のエラーをいかに防ぐか
  2-6-1 ヒューマンエラーと設計者のエラー

2-6-2 人の能力の特徴
  2-6-3 エラープルーフ化の方法

2-7 チェックリスト
  2-7-1 なぜチェックリストが必要なのか

2-7-2 使えないチェックリストの例
  2-7-3 使えるチェックリストの例

3. 未然防止


3-1 未然防止の考え方

3-2 設計資産×人材×設計レビューで問題を発見する

3-3 設計レビューで問題を発見しやすくする工夫

3-4 優先順位の明確化
  3-4-1 リスクアセスメント
  3-4-2 変更点・変化点管理

3-5 未然防止手法の代表格:FMEA/FTA

3-6 設計プロセス構築のポイント

4. 活動の効果をさらに高める取組み


4-1 リスクを低減させるためのポイント
  4-1-1 ストレス・ストレングスモデル
  4-1-2 製品の使われ方の明確化
  4-1-3 ものは壊れる(フェールセーフ)
  4-1-4 人は間違える(フールプルーフ)
  4-1-5 3ステップメソッド
  4-1-6 ハインリッヒの法則(ヒヤリハット)

4-2 設計者の品質に関する感度を上げる方法

4-3 設計業務の生産性向上

4-4 近い将来の設計トラブル防止対策(設計資産が設計力を左右する)

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