設計品質向上のための仕組みをつくる
設計ルール作成・運用と設計トラブルの未然防止策
日時 2020年2月26日(水) 10:30~17:30
会場 日本テクノセンター研修室(東京都新宿区)
主催 日本テクセンター
本セミナーは多くの皆様にご受講頂き、好評のうちに終了いたしました。
日本テクノセンター様主催のセミナーに登壇します。
申し込み(日本テクセンター様ホームページ)
<概要>
設計に起因するトラブルを低減するために、多くの設計部門が様々な対策を行っています。代表的な対策が設計ルールの作成です。トラブルを起こしたものと同じ仕様で設計しないように禁止事項を設定したり、チェックリストを運用したりするのが典型的です。設計ルールの作成は簡単そうに見えて、実は奥が深い活動です。それは設計ルールを設定すること自体が、設計部門にとって大きな矛盾を抱えることになるからです。設計部門は競争力強化のために、差別化された製品を生み出すことが要求されます。一方で、設計ルールは設計者の創造性を制限させてしまいます。この矛盾をよく考慮した上で設計ルールを作成し、長期に渡って運用することが求められるのです。また、設計ルールだけでは新規性の高い設計課題において、トラブルを防止することができません。未然防止の仕組みも設計プロセスに組み込んでいく必要があります。
本セミナーでは、実際に設計トラブル防止のための仕組みづくりに奔走してきた講師が、設計プロセス全体を見据えた上で、設計ルールの作成・運用とトラブルの未然防止策について分かりやすく解説します。
セミナープログラム
(1)設計品質を向上させるための考え方
1-1 品質とはなにか?
1-1-1 ISOにおける定義
1-1-2 仕事のプロセスで考える品質
1-1-3 狩野モデル
1-2 設計部門改革のあるべき姿
1-3 再発防止と未然防止
1-3-1 再発防止と未然防止の関係
1-3-2 なぜ未然防止が必要なのか
1-4 品質を確保するための4つのポイント
1-4-1 人材(設計者/チェッカー/レビュア/承認者/仕組み構築者)
1-4-2 設計資産(ナレッジ)
1-4-3 設計プロセス
(2)再発防止
2-1 再発防止の考え方
2-2 失敗(設計トラブル)のとらえ方
2-3 直接原因の究明と対策
2-4 根本原因の究明と対策
(3)設計ルールの作成と運用
3-1 設計ルールについて
3-2 設計ルール作成のポイント
3-3 設計ルール運用のポイント
3-4 チェックリストの活用
3-4-1 なぜチェックリストが必要なのか
3-4-2 使えないチェックリストの例
3-4-3 使えるチェックリストの例
3-5 設計者のエラーをいかに防ぐか
(4)未然防止
4-1 未然防止の考え方
4-2 問題をどのように発見すればよいか
4-3 設計レビューの進め方
4-4 設計業務における優先順位の明確化
4-5 未然防止手法の代表格:FMEA/FTA
4-6 未然防止のための設計プロセス構築
(5)活動の効果をさらに高める取り組み
5-1 安全設計手法の活用
5-1-1 フェールセーフ
5-1-2 フールプルーフ
5-2 設計者の品質に関する感度を上げる方法
5-3 設計業務の生産性向上
5-4 AI時代の設計トラブル防止対策