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国際ドローン展

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幕張メッセで行われた国際ドローン展に行ってきました。たくさんのマスコミの方が取材していて注目度の高さが印象的でした。首相官邸への侵入など問題点ばかりが注目されているドローンですが、やはり将来性はありそうだなという感想を持ちました。中小製造業が参入出来る可能性があるのかも含めて考察してみました。

 


セコムの警備用ドローン

 


千葉大学発ベンチャー企業 ミニサーベイヤー

 


コマツの建設現場向けドローンサービス

 

ドローン関連市場は下記のように大きく分けて4つあります。

①ドローン本体
フレーム、モーター、プロペラ、バッテリー、無線機、コントローラーなど。
②制御システム
オペレーションシステム(OS)、各サービス向けの制御システム
③ドローンを使ったサービス
空撮、測量、インフラ等の点検・監視、警備、軽量物運搬、災害時活用、地雷探索、農薬散布など
④各種アタッチメント
空撮用カメラ取付装置、運搬用容器、各種センサー、農薬散布機など

①のドローン本体については家電やスマホと同じでバッテリーやモーターなどの部品は日本、設計・組立は中国という図式になっているようです。中国のDJI社が世界シェア6割(※1)を握るなど、残念ながら日本企業は完全に出遅れています。プロドローン社など国内企業も参入していますが、スマホなどの市場の日本企業の競争力を考えると、普及価格帯での勝負は難しそうです。これから中小製造業が参入するのであれば、用途を絞ったニッチな分野向けのドローン本体で勝負していく必要があると思います。例えば海上で使う想定の耐塩・耐水ドローンやマイナス20℃でも飛行可能なドローンなど、アイデアとしては色々出せそうです。

②の制御システムは標準化やオープンソース化の動きが世界中で活発化しているようです。パソコンやスマホ同様、日本の企業がイニシアチブを取れる可能性は低いかもしれません。

③のドローンを使ったサービスについては、世界中から様々なアイデア出されており、まさにこれから市場が作り出されようとしています。まだ誰も考えていないサービスを提供できれば、中小製造業でもこの市場で勝負することができるかもしれません。私が個人的にあったらいいなと思うのは、製造業の自動化・省力化に向けたサービスです。例えば、工場内での各種パーツのピッキング、材料運搬などで活用できないでしょうか。今でも使われている地上の運搬ロボットとは比較にならないほど高速で運搬できるはずです。他にも工場内の生産ライン監視、天井照明の交換、高所への資材搬入など、色々とアイデアは出てきそうです。日本はこれから労働力不足が続くため、潜在的なニーズは必ずあると思います。

④のアタッチメントについては、③のサービスが多種多様になるほど、ひとつひとつの製品はニッチなものになると考えられるので、まさに中小製造業の強みが発揮できる市場になるのではないでしょうか。

御社のビジネスのご参考になれば幸いです。

※1 2015年5月25日 日経産業新聞

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